けあぶる 訪問看護リハビリステーション

けあぶる 訪問看護リハビリステーションです

本当に大切なこと

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こんばんは。

 

2019年になりもう13日過ぎたのですね。

私の中の毎日は目まぐるしく、まだ13日なんだ!と感じていました。

 

 

面白いですよね。時間というのは全員にとって平等なのに違った風に感じる。

 

 

忙しいと早くゆとりがあるとゆっくりすぎる。

私は早く過ぎていく毎日の方が充実した気持ちになるのでそんな時間が好きです。

皆さんはどんな時間が好きですか?

 

 

さて、今日はこのお話。

奥さんに捨てられたある男のストーリーです。


soubudairelief-blog.com

 

これを読んでて真っ先に思い出したのは脳外科で働いていた時の患者さんです。

 

 

私が脳神経外科ICUで働いていた時のことです。

 

 

運ばれてくる患者さんに意外と30〜50歳の方がいました。

 

 

30歳なんてまだまだこれから。50歳だってまだ先の長い人生があったはず。

 

 

脳梗塞脳出血になった方でももちろん治って元のように生活を送ることのできる方もいらっしゃいますが麻痺や失語などの後遺症が残る方も多くいらっしゃいます。

 

 

私がすごく印象に残っているのは40代前半の患者さん。

 

 

そのかたは部署移動になり、ストレスの多い日々が続いていたそう。

 

 

脳出血で倒れてICUに運ばれてきました。右麻痺と失語がありました。

 

私の病院では脳の出血があった時には発症後2週間たってからでないとベッドから動いていいよ。の指示が先生からもらえませんでした。2週間はベッド上で生活しなければいけないのです。

 

それは脳の中の出血が手術で止まったとしても、出血の影響で脳の血管が攣縮(痙攣を起こすような感じ)してしまい意識消失などの症状が起きてしまう可能性があるからです。

 

あとは体内の水分量をしっかりと観察して水分量のコントロールを行い体の中の水分のバランスが適正なのかを見る必要があります。

 

そのためICUから病棟に上がってきた時も2時間おきに尿量を観察するため尿道に管が入っています。

 

 

管だらけの体、ベッドから動けないストレス、思ったように手足を動かせなかったり話せないことへの不安や焦燥感。色々なストレスが患者さんにはありました。

 

 

最初この状況を本人が受け入れることができていませんでした。いきなり倒れて目が覚めた時に麻痺や失語といった症状が現れていたら誰だってパニックになってしまうし、ショックですし、受け止められないと思います。

 

 

でもこの患者さんが他の患者さんと違ったのは、やる気でした。この方には目標があったからです。大好きな2人の子供と会話をしたい、そして子供のためにもう一度働きたい。そんな思いがあることを私に伝えてくれました。

 

 

その思いがこの患者さんの行動につながっていたんだと思います。

 

少しでも時間があれば、車椅子に乗って、デイルームに出て、ひらがなのドリルで文字を書く練習をしていました。

 

最初はかけないことの方が多くイライラしている様子もありました。

 

でも何度も何度も続けているうちに少しずつかけるようになっていたし、車椅子への移乗も自分1人でできるようになっていました。

 

病気を乗り越えるというのはこういうことなのかな。というのをこの患者さんから学ばせてもらいました。

 

このかたは少しずつ回復に向かっていっていたのですが・・・

 

 

病気になんてみんななりたくないんですよね。でもたくさんのストレスや、今まで自分の身を削って生きてきていたことがいつが自分に返ってくるんだなというのを病院にいるとすごく感じました。

 

 

血圧はコントロールできているだろうか?動脈硬化は進んでいないだろうか?

 

 

自分の体の調子を一番に考えて生活できていたら病気へのリスクも大切なものも失うことなく生きられると思います。

 

 

自分の体だからこそ、無茶をしてしまう。

 

多少寝不足であっても、運動不足であっても、お酒を飲み過ぎても今まで何にもならなかったんだから大丈夫。

 

そうじゃないんですよね。

 

一人一人が体をいたわって、体の声に向き合っていく。そうすることが健康への一番の近道なんだと思います。

 

 

頭痛などで体が、危ないよってサインを出していても自分にしっかりと向き合わないとそのサインを見逃してしまいます。

 

鎮痛剤を飲んで解消したと思い込んでしまいます。

 

 

でも本当の健康は薬では手に入らないんですよね。

 

みんな命にリミットがある。だからこそ毎日を一分一秒を無駄なくいきていく、それは看護師も患者さんも一緒なんだと思います。

 

長くなってしまいましたが、看護師も患者さんも私たちのステーションに関わった人みんなが心も体も健康に少しでも近づくことができるようなステーションにしていきたいです。

 

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